こんにちは。週末の男、宮本祐です。
本日のパパラギメールNEWSをご覧いただけましたでしょうか?
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、5/6までとされていた国家非常事態宣言が、延長することとなりました。
パパラギもそれに従い、大変残念ではございますが、休業期間を延長させていただきます。
本来であれば今はGW。
小笠原や八丈島、伊豆大島に伊豆半島など、それぞれ海の予定で楽しみにされていたかと思います。
今を耐えて、また皆様と楽しい海の時間を共有できるよう、スタッフ一同修行中ですので、一緒に頑張って行きましょう!
「そんなメール来てないよ!」って方はこちらへどうぞ!
さて、話は変わって昨日の木村instのブログはご覧いただけましたでしょうか?
木村instのなんとも言えない美的センスが炸裂していたので、まだの方は是非見てくださいね。
ちなみに英語は全く話せないので、英語での掛け声は知りませんが…調べると
・Here we go !
・Ready , set , go !
などらしいです〜。
宮本のGUAMツアーでは100%日本語でお送りしています。
「せーのっ」です。「せーのっ」
はい、では今回のテーマは「共生」について。
早速行ってみましょう。ヒアウィーゴー!
相利共生と片利共生
共生【きょうせい】…複数種の生物が相互関係を持ちながら同所的に生活する現象(Wikipediaしらべ)
海の中には、とてもたくさんの生物がいます。
それらは絶妙なバランスで成り立ち、僕らの大好きな海というフィールドを作っています。
その根幹を成すのが共生。
そして、その共生には、実は(大きく分けて)2種類あるのです。
● 相利共生…双方の生物種がこの関係で利益を得る場合
● 片利共生…片方のみが利益を得る場合
と、言います。
水中で見る生物たちの関係は一体、相利共生?片利共生?と見分けながら観察するのも面白いですよ〜。
魚to魚の共生関係
まずは伊豆で最もポピュラーな共生関係をご紹介します。
上の水色のハゼはハナハゼ。
下にいる縞模様のハゼはダテハゼ。
最後に、写ってはいませんが巣穴の中にはテッポウエビが住んでいます。
富戸の海でも、初夏から冬にかけて、砂地エリアで見られる光景ですね。
観察していると、テッポウエビはハサミをブルドーザーのように使い、せっせと巣穴を掘っています。
しかし、テッポウエビは視力が弱く、敵の接近に気がつきません。
そこで出番なのがダテハゼ。見張り役です。
巣穴の前でじーっと周りを観察。
敵が近づくと体を震わせてテッポウエビを巣穴に逃がします。
つまり、ダテハゼとテッポウエビは相利共生の関係ですね。
ちなみにハナハゼは何もしてません。居候状態のちゃっかり者。
ハナハゼにとっては片利共生なのです。
イソギンチャクとの共生
続いては魚同士ではなく、無脊椎動物との共生関係をご紹介します。
ご存知、クマノミですね!
イソギンチャクは本来、触手の先端に毒針を持ちます。
その針で他の生物を刺し、マヒさせて捕食するのですが、クマノミはその毒を中和することができます。
大型の生物が近づくとイソギンチャクの中に隠れてしまうのは、イソギンチャクに身を守ってもらえるからですね。
逆に、イソギンチャクを主食とする生物が接近すると、クマノミは血相変えて追い立てます。
つまり相利共生です。じーっと観察して見てくださいね。
ちなみに、クマノミと一緒によくいるコイツ!
ミツボシクロスズメダイ。
この子は何もしていません(笑)
つまり片利共生ですね。
ちゃっかりしてます。
ウニとの共生
続いてはウニとの共生関係です!
↑の生物はゼブラガニ。
伊豆でもよく見る体長2〜3cmほどのカニです。
共生するウニはこちら。
イイジマフクロウニという、幅30cmほどの大きなウニです。
(写真は、仲間のミナミイイジマフクロウニです)
ゼブラガニはウニの体の裏側にいるのですが、移動する際、ハサミで針を伐採しながら移動するので、上からでも居るのがわかります。
ウニにメリットはないので片利共生ですね。
ちなみに、フィリピンでは、このウニに共生するエビもいます!
コールマンシュリンプです。
2個体いるのがわかりますかね?
大きなイイジマフクロウニは、甲殻類の恰好の隠れ家なのです。
海藻との共生
最後はとっても変わり種。なんと海藻と共生する魚です。
名前はダンダラスズメダイ。
写真は、スズメダイ好きな伊東instからお借りして来ました〜。ありがとう!
(本人は、「ピントが甘いですが…」と照れていました)
このスズメダイは、イトグサという海藻の特定の種類のみを一生懸命育て、餌とします。
イトグサ以外の海藻は育てず、むしろ捨ててしまうというグルメっぷり。
イトグサ自体は、他の場所でも見られるのですが、このスズメダイが育てる種類のイトグサは、ダンダラスズメダイの巣でしか見つかっていないのです。
食べられる為に育てられてはいるのですが、食べ尽くされることはないので、相利共生となります。
ちなみに他にも、クロソラスズメダイ・ルリホシスズメダイ・スズメダイモドキなどが、同じようにイトグサを育てることが確認されています。(育てるイトグサの種類は全て別々です)
ここまで来ると、人間と同じですね。。。
・・・
はい、いかがでしたでしょうか〜?
いい加減、海に潜りたくなって来ましたね〜!
その気持ちは是非、休業明けに爆発させましょう!笑
さてさて、次回更新は5/6(水)。担当は栗原(健) instになります。
メキシコの海にも精通する栗原(健) instなら、スペイン語の掛け声を教えてくれるはず!
ではお楽しみに〜!
グラシアス!