5月も後半に入りました。水中は、どうなっているのでしょうか?
先日、伊豆店スタッフが、富戸やIOPの再開に向け、園内や港のお掃除をしていたようです。
伊豆店のfacebookでは毎日海況情報などもUPしていますので是非ご覧くださいね!
と、言うわけで、木曜日は、わたくし伊東です😊
潜りに行ける日が待ち遠しいですね。
昨日の栗健さんのブログで、おいしそうな刺身・・・!
ちなみに私は肉より魚派です🙇
刺身丼はデザート・・・・って言ってたなあ。
6月になると梅雨のシーズン。梅雨が明けると待ち遠い夏!がやってきます!
これからの初夏の伊豆といえば、アオリイカ🦑
漢字で障泥烏賊と書き、ヒレの色や形が馬具の「障泥(あおり)」に似ているから🙌
アオリイカは、脳が非常に大きく「魚介の霊長」と呼ばれるほど賢い生き物でもあり、
イカの王様と呼ばれ、数あるイカの中でも最も旨いとされています👑
イカ🦑好きな人多いですよね?イカ刺し食べたくなってきますね・・・🍴
5月~9月くらいに、ダイビングポイントでは、水中には木🌳が沈んでいる場所があります。
アオリイカは、海藻や他の付着生物などの突起物に卵を産み付けることが多く、海底の限られた立体物に卵を産み付けていました。
立体物に産み付けるのは、産み付けた卵が波に揺られ、まんべんなく海水に触れ、海底のゴミや砂にまみれて窒息してしまわないようにする為✴️
こうした産卵行動から、定置網に入るアオリイカを少しでも増やそうとする気持ちから、富戸では、付近の林から切り出してきた椎の木の枝を束ねたものを水中に沈めました。
この木の魚礁を、粗朶(そだ)漁礁といって、富戸が発祥だと言われています。
私がまだ新人の頃、この粗朶を沈める為に、木を切るところからお手伝いした年がありました・・・👍
いや~懐かしいですね~。
そんな粗朶漁礁、今年もすでに投入されています!
流れが穏やかで波も静かな河川水の影響を受けない場所、
かつ転石のある砂地や岩場に隣接した砂地のある5~12mの水深の場所が最適の環境だそうです!
ダイバーにとってはアオリイカの産卵行動が見れる初夏の風物詩!毎年、水温や海況によって産卵時期が変動しますが、大体、5月後半から8月の前半あたり。調度、これからのシーズンというわけで。
産卵シーンをちょっとだけ紹介します🙋が、ルールがあります!
ハゼなんかもいきなり近寄ると巣穴に入ってしまうのと同じです!
アオリイカを見るには・・・🦑
産卵床付近では、ボトムクロールのように低姿勢で移動。
産卵床の上を超えるように泳がない!
産卵床に近づいても、最初は少し離れたところで待つ・・・排気する泡もできれば、控えめに!
そんなこんなしているうちに・・・飛行物体のように上からやってきます🛫
アオリイカももちろん警戒する訳です!
アオリイカがもし離れてしまっても追いかけようとしてはいけません!
そーっと見守っていれば、ダイバーが近くにいても産卵してくれます。
※タイミングもあるので必ず大丈夫という訳ではないですが。
産卵行動が始まったらバタバタせず、じっくり観察しましょう!
産卵中のオス・メスは特に見分けやすい!
ドット柄がメス
写真左は産卵中のメス。胴体の背中側に見える白い点々がメスの特徴です。産卵時は赤っぽくなるので見分けやすい。
線状の模様はオス
写真右の白く短い線状の模様がオス。
オスは自分のカラダの色を右左別々に変えることが出来る!
他のオスとメスが左右にいるとして、
メス側の色は、色を変えながら積極的にアピール。
他のオス側の色は、色を赤黒くして威嚇します。
(この前ソラスズメダイで紹介した虹色素胞をアオリイカももっているので色を変えることができます)
しかも・・・産卵中はメスが産卵しやすいように、オスがをエスコートしてくれるので、ほんとに紳士的👨✨
まずはどっちがオスかメスか?見分けられるようになったら
産卵シーンが楽しみになることでしょう!
卵は20日前後で孵化しますが、卵の中をのぞくと小さい姿が見れることも・・・🐤
孵化したあと、ちょうど夏~秋にかけてはアオリイカの赤ちゃんも水面付近で見かけるようになります!
交接から産卵、メスを取り合うオス同士のバトル、そして赤ちゃんが増えると秋を感じるアオリイカの生態。
伊豆の海を潜るダイバーなら絶対に見ておきたい感動シーンです♪
これからの海、楽しみになっていただけていれば幸いです🙋
今年はアオリイカ、見れるといいな~!
のぞみでした~✋薮さん~ブログ楽しみにしてまーす。