パパラギ東京店 ブログ

こんにちは☀伊東です✋先週に続きまして、これからの季節に見られる幼魚たち🐤

今回は、私もダイビングを初めた当初は、見分けるのが難しかったチョウチョウウオの仲間について📝

チョウチョウウオは・・・なんとなく色、形が似ているものが多いです・・・。

ぱっとみてどれが何?と分かりにくいチョウチョウウオ🐠

チョウチョウウオは、初夏~夏にかけてたくさんの幼魚を見かけるようになり、代表的な季節回遊魚です。

世界では、約120種類前後、日本では51種類が分布しています。

名前の通り、チョウチョのようにひらひら泳ぐ姿から、英語では、Butterflyfishと呼ばれています☝

チョウチョウウオの仲間は、その場所、その地域性だけの固有種も多く、日本でも、八丈島~小笠原諸島で見られるユウゼンというチョウチョウウオがいます。

日本の固有種ユウゼン

GWは、祐さんの小笠原も、私の八丈島も来年に延期!になりましたが、来年はぜひユウゼンは押さえてください!

ユウゼンの名前の由来は、友禅染からきています。柄がそれっぽいでしょうか?

こんな感じで模様・体色の特徴がそのまま名前になっている種類が多いです✋

チョウチョウウオといえば、私の好きなスズメダイの仲間にも少し言えることですが、多くの種では体の後方に目玉模様(アイ・スポット)があります。

黒い斑点捕食者に目(頭部)の位置を錯誤させるためです❇️

尾びれ付近にあるこの目玉模様が捕食されてもなんとか逃げられるということ👀✨

本当の眼は黒い帯状模様に隠れていることが多いです。

下の写真のチョウチョウウオも丁度、目の上に黒いラインが入っています。

アイスポットと目の上の帯状模様

雑食性のもの、サンゴのポリプを食すもの、プランクトンを食すものなど様々ですが、今回は

過去の富戸で、初夏~秋ごろに見られたものを紹介していきます。

まずは、夏がやってきた!と感じるこちら。

ザ・チョウチョウウオの幼魚

チョウチョウウオ幼魚

先ほどのアイスポット紹介の写真も、このザ・チョウチョウウオです。

チョウチョウウオの仲間のチョウチョウウオ。なんか早口言葉みたいですが🙉

成魚になると冬を越している個体がいることもありますが、成魚になっても繁殖は出来ないと聞いたことがあります。

よくいる種類を覚えておくと見分けるポイントになります🙋

トゲチョウチョウウオ幼魚

トゲチョウチョウウオ

ザ・チョウチョウウオと比べ、黄色い部分が減ったのと、尻びれの部分が黒くない!ってことで見分けが付きます。

あと、全体の縁だけ黄色いかな・・・。

名前の由来は、トゲがでるから。

伊豆で成魚を見かけることはないですが、去年は10月ごろに富戸でも初めて成魚を見かけました。

どこからやってきたのか、初めて富戸でみましたね😮

成魚の写真もあったのでこちら↓

トゲチョウチョウウオ成魚

わかりやすいほどにトゲが出ました!

ミゾレチョウチョウウオ幼魚

ミゾレチョウチョウウオ幼魚

霙という名前なので・・・ミゾレとは。

 雪が空中でとけかかって、雨とまじって降るもの。ひさめ。
かき氷に蜜をかけたもの

たしかに、なんとなくミゾレっぽい。

ミスジチョウチョウウオは、アイスポットはありませんが、目の上の帯は黒くしっかりはいっていること。

口周辺は黒く、濃茶褐色の帯が入り・・・と説明が長くなるので、

このチョウチョウウオは、雑食で簡単にいうといろいろ食べます・・・。

成魚になっても色・形もほとんど変化しません。

フウライチョウチョウウオ幼魚

フウライチョウチョウウオ幼魚

またまた似ているチョウチョウウオ。

同じような名前でニセフウライチョウチョウウオもいます。(ブログの表紙の写真は、アニラオですが、ニセフウライチョウチョウウオが写ってます)

トゲチョウウオと、チョウチョウウオと似ていますが、

アイスポットの近くに黒い帯が入ることと、体の白い部分が大きいこと、縁と背びれの部分が濃い黄色になっていて見分けがつく・・・かな?

他の写真見返してしてください🙇

そして、岩陰に潜んでいるこちら。

チョウハン幼魚

チョウハン幼魚

こちらも毎年のように出会います。特徴は、アイスポットが2つあること。

目の上の帯。体は全体的に黄色い。

アイスポットでだいだい見分けられます☀

こちらは、去年の7月。あーん♡してツアー中に見つけた

ゴマチョウチョウウオ幼魚

ゴマチョウチョウウオ幼魚

うすーい?パステルイエローのような色あいで、ゴマ柄のような感じ。

英名も、SpeckleButterflyfishのSpeckleは斑点があるという意味。

こちらはなかなか会えないかもですが、見分けがつくようになるとこんなのにも会えることがあります!!

シラコダイ幼魚

シラコダイ幼魚

シラコダイ・・・って名前。チョウチョウウオの名前がついてませんが、

れっきとしてチョウチョウウオの仲間です!ただし、こちらは成魚は1年中見られる伊豆では普通種で、よく見かけます。

幼魚は色あいも綺麗でかわいい~のでぜひ写真に収めてみてください。

英名も、Chaetodon nipponというわけで、日本がはいってます。ただ、日本の固有種ではないです。

目の上の黒い帯。体は薄い茶色で、体の後半から尻びれ付近は濃い茶色です。

ムレハタタテダイ

ムレハタタテダイ幼魚

富戸にも、アオリイカ用の産卵床が入りましたが、毎年産卵床の近くに現れるムレハタタテダイ。

また早口言葉みたい。

3兄弟のようにとれたのこ写真。なかなか同じ向きにならないので以外とこのショット大変でした。

去年の産卵床はこんな感じでした↓

去年のムレハタタテダイ

6匹いるので、ロクムレハタタテダイ!って紹介してました。ムレハタってよく呼ばれています🙆

6ムレくらいじゃほんとは、もの足りない、、、。

私がまだお客さんだったころ。

富戸にもものすごい群れになった年がありました。100?70?ちょっと記憶があいまいですが、それだけ群れる年もあったんですよ。

ちなみに、ツノダシと勘違いする方もたまにいるので・・・違いがわかるように写真です↓

左:ツノダシ 右:ムレハタ

柄の入り方がなんとなく似てるから勘違いしやすいですが、

ツノダシは、チョウチョウウオの仲間ではないです!!

似ている種類で、さらに、ハタタテダイってのがいます!

左:ハタタテダイ 右:ムレハタ

ムレハタタテダイなので、群れていればムレハタ。

単独でいたらわかりにくいです・・・。

見分け方は

①背ビレ棘数 ハタタテ:11 ムレハタ:12

➁しりビレ(臀鰭)の黒帯の入り方に差がある。

ハタタテダイはヒレの先端後方から。ムレハタはヒレの先端から入る。

もう完全にマニアックです。

というわけで、チョウチョウウオも奥深いですね。

明日は、金曜日!またまた薮さんの登場です🏳‍🌈お楽しみに~

のぞみでした!

 

こちらの写真はお客様からお借りしました!ありがとうございます!