パパラギ東京店 ブログ

「われわれ人類の故郷である地球が海洋であることは明らかなのに、それをearth(陸地)と呼ぶとは何と奇妙なことか」

 ー アーサー・C・クラーク

こんにちは。サステナブル栗原です。
筋トレ、ちゃんと続いてますよ。最近思うのですが、体重計には毎日乗らないことですね。気持ちが折れます。(笑)
気楽に、気長にやったほうがサステナブルですねー。(すみません。言いたいだけです。)

さて冒頭の言葉、カッコイイですよね!

アーサー・C・クラークはイギリスのSF作家で「2001年宇宙の旅」という小説で超有名ですね。科学的知識も豊富で論文なんかも書いていたそうですが、実は彼、ダイバーだったそうです。ダイビング好きが高じてスリランカに移住までしているそうですよ。ご存知でしたか?僕は今回初めて知りました。

彼の言葉は、PADIのプロジェクトAWAREマニュアルの「はじめに」で書かれています。

プロジェクトAWAREってなんかあのー、あれだよ、その〜、環境保護のやつ…。

恥ずかしながらその程度の解説しかできない栗原は、改めて勉強してみようと思い、この言葉に出会ったのでした。ついでに、earthって「地球」という意味の他に「陸地」「大地」という意味合いもあるんだな〜と英語の勉強にもなりました。earthって人間目線の言葉なんですね〜。この星に住む生き物からすると「Planet of Water」という方がしっくりくるのかも知れません。

次に沸いた疑問は”AWARE”ってなに…?(^_^;)

英単語で調べると、「〜に気づいて」「〜の認識(意識)のある」といった形容詞なんですけど、ここでは違うようです。

正解は、Aquatic World Awareness, Responsibility and Education だそうな。この頭文字を取ってるんですね。

直訳すると「水の世界への認識、責任と教育」でしょうか。なるほど〜。ふむふむ。

「プロジェクトAWARE」は、PADIが世界的な環境意識への高まりに応じて1989年始めた環境倫理キャンペーンのことで、PADIの財産を基に運営される財団名になっています。非営利団体に登録されたのは1992年。(ここまできて、あー、つまり「プロジェクトX」ってことだな、と妙な納得をしています。)

活動内容はそのまんま、水中環境の啓蒙、教育、環境保護活動、支援です。分かりやすい例で言えばビーチや水中のクリーンナップ活動でしょうか。

ゴミ拾いって普通にやると決して楽しいものではないですよね〜。大切なことだと分かっていても…。でもダイバー仲間で一緒にワイワイやると不思議と楽しくなっちゃうんですよね!これホント。やってみての実感です。ここ数年はプラゴミ問題なども深刻なことになっていて「Dive Against Debris」(ダイブ・アゲインスト・デブリス。略してDAD)というスペシャリティ・コースまで登場。Cカード発行もあるので記念にもなっちゃう!

そう言えば、プロジェクトAWAREのサンゴ礁スペシャルティ・コースもありました。思い出しました!!

めちゃめちゃ僕がやってましたね。(笑)サンゴセミナーはお店での座学なんですけど、すごく人気のコース。参加される方はすごく熱心にメモ取っていらっしゃったのが印象的です。

そんなわけで、環境保護っていうと地味でお堅い感じになっちゃうんですけど、ダイバーは遊びにできちゃうところが素晴らしい!!

もっと簡単に寄付で参加するやり方もあります。

ダイバー申請のときに一口500円お支払い頂くと、それはプロジェクトAWARE財団への寄付となります。その寄付金は世界で必要とされている環境保護プロジェクトに支援金として送られるという仕組み。寄付してくれた方はその証に、発行されるCカードのデザインがこんな感じに!!

このカードになる生き物はダイバーに人気の生物であるとともに、絶滅危惧種に指定されているのだとか。今年はマンタ。昨年はジンベイザメでありました。一年ごとにデザインが変わるんです。クジラやカメの年もありました。

「遊び」と「守る」が一緒になるといいですね!