パパラギ東京店 ブログ

2/8-11で久米島に行ってきました。

沖縄といえば青い空、白い雲、キラキラ光る海!

ですが、

冬の久米島といえば強い北風、灰色の雲、うねる海!

はて?いったい何が面白いというのでしょうか。

ほーら、沖縄上空は非常に分厚い雲で覆われております。ここはゲレンデかというほど。

羽田朝一の便で那覇、乗り継ぎで久米島へ。お昼には着きます。

ここまでどよ~んとすればもはやダンディ。ロマンスグレーの空とでもいうのでしょうか。

水中はというと、水温22℃前後でほろあたたかい!

タマゴの世話をするクマノミが2月に見られます。

初日は他にもクマノミやクマノミ、クマノミなどなど。シコクスズメダイも見られました。

ここは伊豆か!いや、伊豆が沖縄なのか。

 

さてさて、久米島には地形もあります。

「パイナップルバレー」なる海底渓谷は地形派ダイバーにはたまらんです。

水底が白い砂地なので写真映えも抜群。

段々と狭くなる空を見上げながら進むアドベンチャー感が良いですね。

 

二日目から久米島の海はフルスロットル。

いや~甘く見ておりました。

久米島の花形「トンバラ」。

さわさわと潮通しの良い濃い青。

県魚でもあるグルクンがどこまでも群れています。

お気づきになりましたか?

はい、バラクーダゲット。

遠近法を無視すればダイバーよりも大きいですね。

ちなみに、このダイブでは他にもイソマグロ、ロウニンアジ、ホワイトチップシャークとそうそうたる顔ぶれ。

声だけの出演でザトウクジラもいらっしゃいました。

 

そして午後には「マンタステーション」へ。

その名の通り

どーん。

超至近距離で登場です。

見切れたウミヘビがなんとも切ない!

こりゃあ良いと2日連続で潜ってしまいました。

2日目はまたもザトウクジラの声を聴きながらマンタを見るという贅沢な体験。

 

そうです。冬の久米島は大物の宝庫。

色々な離島を渡り歩く必要なく一網打尽にできる夢の島なのです。

「何が見れますか?」

「サメ、クジラ、バラクーダ、ギンガメ、マンタとか」

「イルカが見たいなー」

「いやー、イルカはさすがに難しいよー」

なんて。

 

大丈夫。わがまま、叶います。

出ちゃった。イルカ。

20~30頭のハシナガイルカの群れが船の目と鼻の先。

白い砂地が世にも美しい「はての浜」の沖合。ここで見られたのは10年ぶり以上だとか。

寒さなど忘れて、3点セットつけてGO!

でも追いつけなかったー、残念(笑)

水面から見る、少し遠くの水平線をくるくる回りながらジャンプする姿には興奮しましたね。

コーチもつけずにあのジャンプ、スピナードルフィンたる所以をしかと見届けました。

羽生選手もさぞかし驚くことでしょう。

 

お馴染みの生物がいて、地形があって、不思議なマクロ生物がいて、白い砂地があって、でも中層を大物が通り過ぎていく。

耳を澄ませばイルカの声、クジラの声。

いつ何が出るかわからない、五感を刺激される海でした。

 

数々の大物との出会いの興奮冷めやらぬまま、

あっという間に帰りの飛行機。

絶品車エビグルメと、お兄さんがくれたフライドポテトの話はまたいつか。

 

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

 

薮崎